好きな本の好きな一節というのを繰り返し思い出す。
好きな曲の好きな一節というのを繰り返し思い出す。
好きな人の好きな一面というのを繰り返し思い出す。

これらは似ている。

ほんの*1はなし

日に焦けて人々が海から帰って来るように、彼だけに聞かれる神秘の世界から日に焦けて戻って来るジャン・コクトーに、私が彼を愛しているとお伝え下さい。

 わたしはこの綵衣を纏い、この筋斗の戯を献じ、この太平を楽しんでいれば不足のない侏儒でございます。どうかわたしの願いをおかなえ下さいまし。
 どうか一粒の米すらない程、貧乏にして下さいますな。どうか又熊掌にさえ飽き足りる程、富裕にもして下さいますな。
 どうか採桑の農婦すら嫌うようにして下さいますな。どうか又後宮の麗人さえ愛するようにもして下さいますな。
 どうか菽麦すら弁ぜぬ程、愚昧にして下さいますな。どうか又雲気さえ察する程、聡明にもして下さいますな。
 とりわけどうか勇ましい英雄にして下さいますな。わたしは現に時とすると、攀じ難い峯の頂を窮め、越え難い海の浪を渡り――云わば不可能を可能にする夢を見ることがございます。そう云う夢を見ている時程、空恐しいことはございません。わたしは竜と闘うように、この夢と闘うのに苦しんで居ります。どうか英雄とならぬように――英雄の志を起さぬように力のないわたしをお守り下さいまし。
 わたしはこの春酒に酔い、この金鏤の歌を誦し、この好日を喜んでいれば不足のない侏儒でございます。

おかしなはなし
  • B'z「ビリビリ」

きみって まるごと罠のよう

かると思うけど けっして僕は辛抱強い方じゃないよ

  • B'z「Happy Birthday」

空模様なんて気にもならない

光を弾いて 敷き詰めた雲は魚の群れのよう

ネオンサイン 道行く人たちを平等に照らす

全部パーフェクトだからどうかみてください。 http://j-lyric.net/artist/a001a09/l0002dc.html

目を覚ませば すべてがまぶしい
花の色も 街の声も 涙のわけさえも


随時更新します

*1:ささいな