初音さんの歌うストロボライトを見ていた。

取り返しの付かないことをしてしまった自分が、取り返しの付かないことをしてしまう前の自分に出会ったとき、確かに新しい道へ、やり直しの効く(compensative)道へそっと背中を押すだろう。
けれど、その過程で、新しい方向へ進んでも何が起こるかわからないことに気がついて、自分のしていることは正しいのか疑わしく思うことになる。かつて選べなかった扉の向こうには、選べなかった自分に降りかかる以上の困難が待ち受けているのだろう。先の見えない不安は、過去の自分も、過去から見た可能性としての未来の自分も等しく持つことになる。

こわいのはいつだっていっしょ。
ただ、経験が恐怖を抑えてくれる。厳しくてもなんとかなるよって、たとえ可能性としての今の自分が消えてしまうとしても、いつかの自分にはもっと良い未来を見せてあげたいって。後悔しきりの人生なんて良いことないからとか、くるしい局面にあってもあのとき自分にはできたんだから今だってできるはずだって思えるようになるとか、そういう経験に裏打ちされた推測が、きっと取り返しのつかないことをしてしまった自分を後押しして、その自分には見ることのできない新しい世界へと、いつかの自分を導くのでしょう。
私は消えてしまうけれど、君は私だから、きっと乗り越えられるよ。だなんて、思うのかしら。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm15496537

森井ケンシロウさんの絵はかわいくってきゅんきゅん。
カプセルの東京喫茶のpvで知りました。FRENZ2012の「夢の中へ」も見ました。ちょーかわいいです。私も絵が描けたらなあって思っちゃう。